導入事例



導入事例


世界最大級の3D建築単体模型を製作

国内の清水建設株式会社では、3Dプリンターでフルカラー製作した世界最大級の3D建築単体模型を製作し、2016年に展示公開を行いました。石膏3Dプリンターで表現できる限界まで挑んだ精密かつ詳細なモデルは、総重量約100kg。建物一棟をまるまる1/40スケールで、すべて3Dプリンターで製作しています。3Dプリンターの可能性に挑戦し、今後も独自の技術で業界をリードしていく期待がもたれています。


社内に置いて作業を効率化!

清水建設の事例をもう一つご紹介します。清水建設は、3Dプリンターを用いて業務の改善を行っています。石膏系の3Dプリンターを用いることで月の平均造形数は増加し、生産性も向上しています。その分時間ができるので、メンテナンスの時間をとることができるため故障率は低下しました。

本社では3Dデータの作成・補正から3Dモデルの造形、サポート材の除去などの後処理まで全工程を内製化しています。社内には、3Dプリンターでつくられた造形物を見ることができる展示室があり社員のアイディア出しやブレストに使われています。3Dプリンターの利点としては、複雑な形状・デザインや構造を模型で立体視で見ることができること、短期間で作成でき、コストダウンを図れることなどがあります。

3Dプリンターの可能性に挑戦しようと、13年に竣工した「中央区立京橋こども園」の40分の1スケールの建築模型を、武藤工業の協力を得て製作したした際には、フルカラー石こう系3Dプリンターで製作した建築単体模型としては世界最大級です。

その他に、土木構造物にも積極的に3Dプリンターを活用し、「東西線飯田橋・九段下間折返し設備設置飯田橋工区改良土木工事」や「千五沢ダム改築」などの3Dモデルを造形しています。


実際に使用する建築資材の作成

イギリスの大学の研究チームにより、3Dプリンターを使ってコンクリートをプリントし、さまざまな建築資材を作りだす研究が進んでいます。この技術が実現すれば従来の工法では難しかった複雑な形状の資材も出力することが可能なうえ、短時間で製作できるようになります。


一軒家を3Dプリンターで建築

ジェット機のパーツを3Dプリンターで製作しているGEが、巨大な3Dプリンターを使って一軒家を20時間で建てるというプロジェクトを行っています。今まで手作業で行っていることを全てオート化し、レイヤーを重ねてパーツを作成。最新技術と伝統的な建築法を融合させることで十分な強度のある家を目指しているそう。まだ巨大3Dプリンターは開発段階ですが、今後プロジェクトが実現すれば安価な素材を使って短時間で家を作ることができ、災害時の住宅作りや発展途上国の居住問題解決に大いに役立ちます。